アイデンティティに合った胸を求めてFTM・MTFそれぞれに合わせたアプローチ

性別適合胸部手術(FTM · MTF)

性別適合胸部手術は、性自認に合わせて胸の形を変える手術です。FTMでは乳腺組織の切除と胸部の輪郭形成を、MTFではインプラントや脂肪注入によるボリューム形成を目標とします。

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概要

性別適合胸部手術は、性自認に合った胸の形をつくる手術です。トランス男性(FTM)の場合は乳腺組織を切除して男性的な胸部の輪郭をつくることを、トランス女性(MTF)の場合はインプラントや自家脂肪で女性的なボリュームをつくることを目標とします。方向の異なる2つの手術ですが、ご本人が望む姿に合わせて形を設計するという点は同じです。

FTM手術は、乳房の大きさやたるみ、皮膚の弾力によって切開の方法と乳頭の処理方法が異なり、乳頭・乳輪の大きさと位置を男性的な形に合わせて調整することが結果を左右します。MTF手術は、胸郭が広く乳頭の間隔が広いことが多いため、インプラントの大きさと位置、挿入層をそれに合わせて決める必要があり、ホルモン治療で発達した乳腺組織の量によって計画が変わります。

アトリエ形成外科では、カウンセリングから手術、経過確認まで院長が直接行い、ご本人のアイデンティティと望む方向を尊重する姿勢でカウンセリングにあたります。Dr. Juyoung Go 院長は Aesthetic Plastic Surgery Korea(APS Korea)2023 で性別適合手術セッションの座長を務めました。手術に先立ち、必要な診断・カウンセリングの手続きとホルモン治療の状況をあわせて確認します。

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このような方におすすめです

  • FTM:乳腺組織を切除し、男性的な胸部の輪郭をつくりたい場合
  • FTM:乳房が小さく皮膚の弾力がよいため、小さな切開で矯正できる場合
  • FTM:乳房が大きい、またはたるんでいるため、皮膚の切除と乳頭位置の調整が必要な場合
  • MTF:ホルモン治療の後も、望むボリュームが十分につくられていない場合
  • MTF:インプラントや自家脂肪で女性的な胸のボリュームをつくりたい場合
  • 以前の手術の後、胸部の輪郭や乳頭の位置、ボリュームの調整が必要な場合
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手術 · 施術の方法

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FTM · 乳輪切開(キーホール・乳輪周囲切開)

乳輪周囲の切開から乳腺組織を切除し、必要に応じて乳輪を小さくします。傷あとが乳輪の境界に位置し、乳頭の血流と感覚を温存できますが、切除できる皮膚の量は限られます。

適している場合 · 乳房が小さく皮膚の弾力がよく、たるみが少ない場合
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FTM · 二重切開と乳頭移植

胸の下側に横方向の切開を入れて乳腺組織と余分な皮膚を切除し、乳頭・乳輪を切り離して大きさを小さくしたうえで、男性的な位置に移植します。たるんだ皮膚まで整えられるため平らな胸部の輪郭をつくれますが、横方向の傷あとが残り、乳頭の感覚は低下します。

適している場合 · 乳房が大きい、またはたるんでいるため、皮膚の切除が必要な場合
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FTM · 脂肪吸引の併用

胸の側面と脇の前側の脂肪を吸引して胸部の輪郭をなめらかに整え、切開線の端にできる皮膚の余りを減らします。切除の方法にかかわらず併用することが多い方法です。

適している場合 · 胸の側面・脇側の輪郭もあわせて整える場合
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MTF · インプラント豊胸

インプラントを挿入して女性的なボリュームをつくります。胸郭が広く乳頭の間隔が広いことが多いため、インプラントの幅と位置をそれに合わせ、乳腺組織が少ない場合はインプラントの輪郭が浮き出ないよう、挿入層を筋肉の下または筋膜の下に決めます。インプラントの種類・表面・形はカウンセリングで決めます。

適している場合 · ホルモン治療の後も乳腺組織が少なく、はっきりしたボリュームを望む場合
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MTF · 脂肪注入(単独または併用)

腹部や太ももなどから自家脂肪を採取し、胸に注入します。インプラントを使わずになだらかなボリュームをつくる場合や、インプラントの輪郭と胸の間を自然に補う場合に用います。生着率には個人差があるため、数回に分けて行うことがあります。

適している場合 · なだらかなボリュームを望む場合や、インプラントの輪郭を補う場合
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手術の基本情報

手術時間
約2~4時間(方法によって異なります)
麻酔
全身麻酔
入院
当日退院または1日
抜糸
約10~14日
日常生活への復帰
約1~2週
通院
術後1週・2週・1か月・3か月・6か月

個人の状態によって異なる場合があり、カウンセリング時に正確にご案内いたします。

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アトリエ形成外科のアプローチ

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    アイデンティティと望む方向をまず伺います

    同じFTM手術でも、望む胸部の形や乳頭の大きさ、傷あとの位置についての考えは人それぞれ異なります。ご本人の表現と望む姿を尊重して伺い、それに合った方法を一緒に決めます。

  2. 02
    FTMは切開の方法と乳頭の処理が結果を決めます

    乳房の大きさ・たるみ・皮膚の弾力によって乳輪切開と二重切開のどちらかを選び、乳頭・乳輪は男性的な大きさと位置に合わせて調整します。傷あとを減らすことと平らな輪郭をつくることの間のバランスを、カウンセリングでご説明します。

  3. 03
    MTFは胸郭の幅と組織の量に合わせます

    広い胸郭と乳頭の間隔、少ない乳腺組織を前提に、インプラントの幅・大きさ・位置と挿入層を決めます。3Dシミュレーションで予想される形を確認し、必要に応じて脂肪注入で輪郭を補います。

  4. 04
    必要な手続きとホルモン治療の状況をあわせて確認します

    性別適合手術には精神科での診断・カウンセリングなど必要な手続きがあり、ホルモン治療中であれば手術前後に調整が必要になることがあるため、処方している医療機関と協議します。術前検査と麻酔科専門医との連携を経て手術に進みます。

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術後の経過

  1. 手術当日

    全身麻酔の後、回復室で経過を確認し、個室回復室で安静に過ごします。ドレーンを留置することがあり、状態によって当日帰宅するか、1日入院します。

  2. 2~3日

    腫れや痛み、つっぱり感がある時期です。圧迫用の補正下着や圧迫帯を着用し、処方された薬を服用して、腕を大きく上げる動作は避けます。

  3. 1週

    来院して傷とドレーンの状態を確認し、ドレーンを抜去します。乳頭移植を行った場合は生着の状態を確認し、傷の状態によってシャワーが可能になります。

  4. 2週

    抜糸を行います。腫れがかなり落ち着き、軽い日常活動に戻ります。圧迫は状態に応じて数週間さらに続けます。

  5. 1か月

    傷あとのケアを始めます。超音波で状態を確認し、軽い運動を始めることができます。上半身の筋力トレーニングはこの時期以降に状態を見ながら始めます。

  6. 3~6か月

    形が安定し、傷あとの赤みが薄くなります。左右のバランスと輪郭を確認し、必要に応じて傷あとレーザーなどのアフターケアや追加の調整についてご相談します。

回復ケアと術後ケアのスケジュールは、安心管理システムでご確認いただけます。 安心管理システム

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副作用 · 注意事項

性別適合胸部手術の後には、出血、感染、血腫や漿液腫、創傷治癒の遅れが生じることがあります。FTM手術では乳頭・乳輪の感覚低下または消失が多く見られ、特に乳頭を移植した場合は感覚がほとんど回復しないことがあり、生着が不良な場合は乳頭の一部または全体が損傷することがあります。横方向の切開の傷あとが広がったり赤く盛り上がったりすることがあり、切開線の端に皮膚の余りが残ったり胸部の輪郭が凸凹になったりすることがあるほか、左右の非対称や乳頭の位置・大きさの差が生じることがあります。MTF手術では被膜拘縮、インプラントの位置異常、リップリング、胸の筋肉の動きに伴う形の変化、インプラントの輪郭の露出が生じることがあり、脂肪注入は生着率に個人差があるため、吸収や石灰化が生じることがあります。ホルモン治療は血栓のリスクと関連することがあるため手術前後に調整が必要になることがあり、喫煙は創傷治癒と乳頭の生着に影響します。結果によっては再手術が必要になることがあり、個人差がありますので、カウンセリングの際に十分にご説明いたします。

本ページの内容は医療法に基づく一般的な医療情報であり、手術・施術の効果と回復期間は個人によって異なる場合があります。すべての手術・施術には副作用が生じる可能性がありますので、専門医と十分にご相談のうえご決定ください。

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関連研究

  • 学会座長
    Gender Affirming Session
    Aesthetic Plastic Surgery Korea (APS Korea) 2023 · 2023.04 · ソウル
    韓国語表記: 性別適合手術セッション
施術ページには該当する項目のみを掲載しており、全リストは学術活動ページにあります。 学術活動をすべて見る
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よくあるご質問

Q1手術前にどのような書類が必要ですか?
性別適合手術には精神科専門医の診断書など必要な手続きがあり、カウンセリングの際に具体的な書類と準備の順序をご案内します。ホルモン治療の経歴がある場合は、処方内容もあわせて確認します。
Q2FTM手術で傷あとを減らすには、どの方法が合いますか?
乳房が小さく皮膚の弾力がよければ、乳輪切開で傷あとを乳輪の境界に収めることができます。乳房が大きい、またはたるんでいる場合は、皮膚を切除しないと平らな輪郭が得られないため横方向の切開が必要になり、傷あとと輪郭のバランスをカウンセリングで一緒に決めます。
Q3FTM手術の後、乳頭の感覚はどうなりますか?
乳輪切開は感覚が温存される可能性がありますが鈍くなることがあり、乳頭を切り離して移植する方法では感覚がほとんど回復しないことが多くあります。方法を決める際に、この点もあわせて考慮します。
Q4MTF手術はホルモン治療の後、いつ行うのがよいですか?
ホルモン治療で乳腺組織が発達するには時間がかかるため、一般的には一定期間の治療の後、発達の程度を見て手術の時期を決めます。発達の程度には個人差があるため、カウンセリングで状態を確認して決めます。
Q5MTFのインプラントは、一般的な豊胸と何が違いますか?
胸郭が広く乳頭の間隔が広く、乳腺組織が少ないことが多いため、インプラントの幅と位置をそれに合わせ、挿入層をより慎重に決めます。それ以外の手術の流れと回復は、インプラント豊胸とほぼ同じです。
Q6カウンセリングはどのように進みますか?
院長が直接カウンセリングを行い、ご本人のアイデンティティと望む姿を尊重する姿勢で進めます。ご希望の呼び方をお知らせいただければそれに合わせてお呼びし、カウンセリングの内容は診療の目的以外には使用しません。
Consultation

何をするかを決める前に、どのような方なのかを先に見ます

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