01
概要
たるんだバストの問題は、大きさではなく位置にあります。乳頭が乳房下溝と同じ高さか、それより下に下がり、乳房組織が下方に集まって上部が空いて見えます。この状態ではボリュームを満たしても乳頭の位置は上がらないため、たるみが主な問題であれば、まずリフトです。バストリフトは、伸びた皮膚を整理し、乳房組織を再配置して、乳頭と乳輪を適切な位置に移す手術です。
この手術で結果を左右するのは、どの切開パターンを選ぶかです。たるみの程度、皮膚の余りと弾力、乳房組織の量、乳輪の大きさ、左右差、ご希望のボリュームに応じて、乳輪周囲切開 · 垂直切開 · 逆T字切開の中から一つを決め、必要に応じてインプラントや脂肪注入をあわせて計画します。Dr. Juyoung Go 院長は2020年から、Korean Society of Plastic and Reconstructive Surgeons(大韓形成外科学会)やAPS Korea、Seoul Breast Meetingなどで、バストリフトの切開パターンの選択と豊胸リフトをテーマに講演を続けており、その内容はこのページ下部の関連研究にまとめています。
傷あとの長さは、切開パターンが決めます。切開を減らせば傷あとは短くなりますが、整理できる皮膚の量も減り、たるみに対して無理に減らした切開は、乳輪が広がったり下部が再びたるんだりする原因になります。アトリエ形成外科では、傷あとの長さと矯正の程度のどちらに重きを置くかをカウンセリングで一緒に決め、3Dシミュレーションで予想される形を確認したうえで手術を計画します。
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このような方におすすめです
出産 · 授乳の後にバストが下に垂れ、上部が空いて見える場合 減量後に皮膚が伸びてバストがたるんだ場合 乳頭が乳房下溝と同じ高さ、またはそれより下にある場合(乳房下垂) 乳輪が伸びて大きくなり、下を向いている場合 左右のたるみの程度が異なり、非対称が生じている場合 たるみとボリューム不足が同時にあり、リフトと豊胸を同時に希望される場合 以前の豊胸手術の後、時間が経って皮膚が再び伸びた場合
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手術 · 施術の方法
01
乳輪周囲切開によるリフト
乳輪の縁に沿って円形に切開し、その外側の皮膚をドーナツ状に切除して、乳輪を上に移して縫合します。傷あとが乳輪の境界に残るため目立ちにくく、広がった乳輪もあわせて小さくできます。ただし、上げられる乳頭の高さと整理できる皮膚の量が限られるため、たるみの強いバストに適用すると、乳輪が再び広がったり、バストが平たくなったりすることがあります。
適している場合 · たるみが軽度で、乳輪の大きさの調整もあわせて必要な場合
02
垂直切開によるリフト(変法垂直リフト)
乳輪周囲の切開に、乳輪の下へ下りる垂直切開を加えた方法です。下方に集まった乳房組織を上に集めて固定してプロジェクションをつくり、伸びた皮膚を縦方向に整理します。乳房下溝には切開を行わず、中等度のたるみで形と傷あとのバランスがよいパターンです。Dr. Juyoung Go 院長は、Busan Aesthetic Plastic Surgery Symposium(釜山美容形成シンポジウム)でこの方法をライブサージェリーで実演しました。
適している場合 · 中等度のたるみで、乳頭を十分に上げ、下部のボリュームを集める必要がある場合
03
逆T字切開によるリフト
乳輪周囲の切開と垂直切開に、乳房下溝に沿った横切開を加えたパターンです。三方向に皮膚を整理できるため、伸びた皮膚が多くたるみが強い場合でも、乳頭の位置とバストの形をあわせて矯正できます。傷あとは長くなりますが、下溝の傷あとはブラジャーのラインの中に隠れます。乳房縮小をあわせて行う場合にも、主にこのパターンを使用します。
適している場合 · たるみが強い、または皮膚が大きく伸びている場合、縮小をあわせて行う場合
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豊胸リフト(リフト+インプラントまたは脂肪注入)
たるみとボリューム不足が同時にある場合に、リフトと豊胸を一度の手術で行います。リフトは皮膚を減らし、豊胸は皮膚を伸ばすという相反する力を扱うため、インプラントのサイズと挿入層、切開パターン、組織にかかる張力をあわせて設計する必要があります。アトリエ形成外科では、筋膜下層にインプラントを入れて少ないボリュームでもプロジェクションをつくるアプローチを用います。脂肪注入を選択する場合は、バスト上部を中心にボリュームを補います。
適している場合 · たるみとともに上部のボリュームが不足している場合、インプラント豊胸の後にたるんだ場合
05
縮小リフト
大きくたるんだバストは、リフトだけでは重さがそのまま残ります。この場合は、乳房組織を一部切除して大きさと重さを減らしながら、乳頭 · 乳輪を引き上げる縮小リフトを計画します。詳しくは乳房縮小のページでご案内します。
適している場合 · たるんだバストが大きく重く、大きさもあわせて減らしたい場合
05
手術の基本情報
手術時間 約2~3時間(豊胸 · 縮小を伴う場合は約3~4時間)
麻酔 全身麻酔(麻酔科専門医との連携)
入院 当日退院または1日
抜糸 約10~14日
日常生活への復帰 約1週間(軽い活動の場合)
通院 術後1週 · 2週 · 1か月 · 3か月 · 6か月
個人の状態によって異なる場合があり、カウンセリング時に正確にご案内いたします。
06
アトリエ形成外科のアプローチ
01 切開パターンは、たるみの程度が決めます 乳頭が乳房下溝を基準にどこにあるか、乳房組織がどれだけ下に下がっているか、皮膚の弾力と余りがどの程度かをまず確認します。その結果に応じて、乳輪周囲 · 垂直 · 逆T字の中から必要な分だけの切開を決めます。傷あとを減らそうとしてたるみに合わないパターンを選ぶと、結果が長持ちしません。
02 傷あとと矯正範囲の間の選択を一緒に決めます 短い傷あとと十分な矯正は、同じ方向にはありません。どちらに重きを置くかは患者さまの優先順位によって異なるため、それぞれのパターンで傷あとがどこにどれだけ残るか、その代わりに何が得られるかを、カウンセリングでそのままお見せします。
03 ボリュームが必要なら、リフトと豊胸をあわせて設計します リフトと豊胸を一度に行うときの鍵は、組織にかかる張力を分散することです。インプラントは筋膜下層に入れて組織の動きを生かし、少ないボリュームでプロジェクションをつくって皮膚に無理がかからないように計画します。Dr. Juyoung Go 院長は、このテーマで韓国内外の学会で講演し、ライブサージェリーを執刀しました。
04 時間が経った後のたるみまで計画に含めます リフト手術から数年が経つと、皮膚が再び伸びてインプラントや乳房組織が下に下がる、後期の皮膚のたるみが生じることがあります。皮膚の質とインプラントの重さ、内部の支持方法を最初から考慮し、こうした変化を減らす方向で設計するとともに、術後も定期的に経過を確認します。
07
術後の経過
手術当日 全身麻酔から目覚めた後、個室の回復室で安静にします。必要に応じてドレーンを置き、圧迫ブラを着用します。状態に応じて当日退院するか、1日入院します。
1~3日 バストが突っ張って重だるい感覚と腫れがあります。処方された薬を服用し、腕を肩より上に大きく上げる動作は避けます。ドレーンを置いた場合は、この時期に抜去します。
1週間 初回の通院で傷と乳頭 · 乳輪の血流を確認します。防水ドレッシングをしたまま軽いシャワーが可能で、座って行う仕事や軽い外出などの日常生活はほとんど可能です。
2週間 抜糸を行い、傷あとのケアを始めます。テープやシリコン製剤で傷あとを保護し、補正ブラは引き続き着用します。重い物を持つことはまだ避けます。
1~2か月 腫れがかなり引き、バストの形が定まり始めます。軽い有酸素運動を始めることができ、胸の筋肉を使う運動は通院時に確認してから再開します。
3~6か月 傷あとの赤みが薄くなり、形が安定します。必要に応じてレーザーによる傷あとのケアを併用します。最終的な形は一般的に6か月から1年をかけて完成し、個人差があります。
回復ケアと術後ケアのスケジュールは、安心管理システムでご確認いただけます。 安心管理システム
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副作用 · 注意事項
バストリフトは切開範囲の広い手術で、次のような副作用や合併症が生じることがあります。出血と血腫、感染、漿液腫、傷が開く創離開(特に逆T字切開の接合部)、乳頭 · 乳輪の感覚低下または過敏(多くは数か月かけて回復しますが、一部は持続することがあります)、乳頭 · 乳輪の血流障害(まれに部分的または全体の壊死)、傷あとの肥厚やケロイド、乳輪周囲の傷あとが広がる現象、乳輪の形の変形、左右非対称、脂肪壊死、授乳機能の変化、時間の経過とともに再びたるむ現象(体重の変化 · 妊娠 · 加齢の影響)、インプラントをあわせて入れた場合は被膜拘縮 · リップリング · インプラントの位置異常、そして再手術の可能性があります。喫煙は傷の治りと乳頭の血流に影響するため、手術前後の禁煙が必要です。手術の結果は個人の皮膚の状態と組織量によって異なり、カウンセリング時に該当するリスクを十分にご説明します。
本ページの内容は医療法に基づく一般的な医療情報であり、手術・施術の効果と回復期間は個人によって異なる場合があります。すべての手術・施術には副作用が生じる可能性がありますので、専門医と十分にご相談のうえご決定ください。
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関連研究
学会 演者
Mastopexy Decision Making: Choosing the Right Incision Pattern for Your Patient — バストリフト、切開パターンをどう決めるか
Aesthetic Plastic Surgery Korea (APS Korea) 2026 · Breast 3 セッション · 2026.04.12 · ソウルドラゴンシティ
たるみの程度と組織の状態に応じて切開パターンを決める基準を扱った講演
学会 演者
How to Choose Skin Resection Patterns in Various Mastopexy — バストリフトの種類別にみる切除パターンの選択
Korean Society of Plastic and Reconstructive Surgeons (大韓形成外科学会) 第80回学術大会 (PRS Korea) · 2022.11 · ソウル
さまざまなタイプのバストリフトで皮膚の切除パターンを選ぶ方法
学会 演者
Surgical Planning for Various Types of Breast Ptosis — さまざまなタイプの乳房下垂に対する手術計画
Korean Society of Plastic and Reconstructive Surgeons (大韓形成外科学会) 第78回学術大会 · 2020.11 · オンライン
たるみのタイプ別の手術計画
学会 演者
Modified Vertical Mastopexy – Circumvertical Mastopexy ライブサージェリー — 変法垂直バストリフト
Busan Aesthetic Plastic Surgery Symposium (BAPS · 釜山美容形成シンポジウム) · 2023.10 · 釜山
垂直切開によるリフトをライブサージェリーで実演
学会 演者
Concepts and Strategies in Augmentation Mastopexy — 豊胸リフトの概念と戦略
PRS Korea 2025 (Korean Society of Plastic and Reconstructive Surgeons · 大韓形成外科学会) · 2025.11.09 · ソウル
筋膜下アプローチでリフトと豊胸を同時に行う概念と戦略
学会 演者
豊胸リフトにおける筋膜下層の利点 — 少ないボリュームで最適なプロジェクション
サテライトシンポジウム · ライブサージェリー · 2025.11.06 · 中国 · 成都
ライブサージェリーを執刀しながら講義
学会 演者
筋膜下豊胸およびバストリフト — ポケットデザイン · 切開法の選択 · 組織テンションの分散
韓中医師バスト形成ラウンドテーブル · 2025.07.30 · ソウル · アトリエ形成外科
海外の医療者向けの講演
学会 演者
筋膜下アプローチによる手術 — 初回手術および再手術の症例
海外の医療者向け招待講演(中国 · 広州 · 武漢 · 合肥 · 福州) · 2025.11.28 · ソウル · アトリエ形成外科
解剖学的な特徴に応じたアプローチ法の選択と合併症への対応
学会 演者
Augmentation Mastopexy; Late Envelope Failures — 豊胸を伴うバストリフト後の後期の皮膚のたるみの問題
Seoul Breast Meeting 2026 · Video Session: Complication Prevention & Management in Aesthetic Breast Surgery · 2026.07.12 · カトリック大学医学部マリアホール(ソウル)
豊胸を伴うバストリフトの後、時間の経過とともに生じる皮膚のたるみの予防と管理
学会 演者
Tailoring Skin Resection Patterns to Patient Needs in Reduction Mammoplasty — 患者に合わせた乳房縮小の切除パターン
Korean Society of Plastic and Reconstructive Surgeons (大韓形成外科学会) 大邱・慶北支部シンポジウム · 2025.03
縮小術で患者に応じて皮膚の切除パターンを決める方法
施術ページには該当する項目のみを掲載しており、全リストは学術活動ページにあります。
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よくあるご質問
Q1 傷あとはどこに、どのくらい残りますか?
切開パターンによって異なります。乳輪周囲切開では乳輪の境界に、垂直切開では乳輪の境界と乳輪の下の縦線に、逆T字切開ではこれに乳房下溝に沿った横線が加わります。傷あとは術後数か月間は赤みがあり、その後徐々に薄くなりますが、体質によって程度が異なります。たるみの程度に対して切開を減らすと傷あとは短くなりますが、形の維持が難しくなるため、カウンセリングで両方を並べて決めます。
Q2 リフトだけを行うと、バストは小さくなりますか?
バストリフトは乳房組織を切除せずに再配置する手術のため、体積そのものが大きく減ることはありません。ただし、伸びた皮膚を整理しながら組織を上に集めるため、下部がすっきりして全体的に小さく見えることがあります。上部のボリュームが不足していれば、インプラントや脂肪注入をあわせて計画します。
Q3 インプラントなしでも、バスト上部のボリュームをつくれますか?
たるみで下に集まっていた組織を上に集めて固定する方法で、ある程度の上部のボリュームをつくることができ、自家脂肪注入で補うこともできます。ただし組織そのものが少ない場合には限界があるため、カウンセリングで組織量を確認したうえで、可能な範囲をお伝えします。
Q4 授乳の予定がありますが、いつ受けるのがよいですか?
妊娠と授乳はバストの大きさと皮膚を再び変化させるため、一般的には出産と授乳を終えて体重が安定してから手術することをおすすめします。術後の授乳はほとんどの場合可能ですが、切開パターンと乳頭 · 乳輪の移動の程度によって影響が出ることがあるため、カウンセリング時にお知らせください。
Q5 手術後に再びたるみませんか?
リフトの後も皮膚は時間とともに再び伸び、体重の変化 · 妊娠 · 加齢によってある程度のたるみが再び生じることがあります。たるみの程度に合った切開パターンを選び、組織を内部で固定する方法でこうした変化を減らすとともに、体重を一定に保ち、支持力のあるブラジャーを着用することが役立ちます。
Q6 乳輪が大きいのですが、一緒に小さくできますか?
可能です。三つの切開パターンはいずれも乳輪周囲の切開を含むため、リフトと同じ手術で乳輪の直径をあわせて小さくします。乳頭の大きさや長さがお悩みであれば、乳頭縮小もあわせて計画できます。
Q7 リフトと豊胸を一度に行ってもよいですか?
たるみとボリューム不足が同時にあれば、一度の手術で行うことが多くあります。ただし、リフトは皮膚を減らし、豊胸は皮膚を伸ばす方向のため、たるみが強い場合や皮膚が薄い場合は、二段階に分けるほうが組織への負担が少ないことがあります。検査結果に応じて、一度に行うか分けるかをカウンセリングで決めます。